ギラついてない人がいたら僕の責任。『60分』第2回 株式会社 結 movie〜後編〜

対談『60分』第2回 結movue 〜後編〜

前編からの続きになります。


まだお読みになってない方は、
仕事は人。自信持っていい。『60分』第2回 株式会社 結 movie〜前編〜
ぜひこちらから先にご覧ください!


楽しく働ける箱をつくる

津田:「最近の新しい技術として、AIは取り入れたりはされてますか?」


石井:「正直まだ。
写真を漫画にして、アニメで動かすのはこれからやっていこうかなと。
4月頃に新入社員で入ってもらう方が、AIが好きでスクールに通ってるんです。
どうやったってAIの波は絶対止まらないし、拒否しても仕方ないから、
便利なものとは共存していくしかないでしょうね。
いかに使いこなせるようになるかだと思ってるので、絶対逃げちゃいけない。
映像屋として、あるいはコンサルとして、
もっともっと活用していかないといけない。勉強段階です。
好きな人がやるのがいいので、僕自身ではなくスタッフにしてもらいます。」



津田:「今スタッフは何名おられるんですか?」


石井:「 次に入ってくる方合わせて6名です。
やりたいことをやるために、だんだん大きくしていかんとっていう感じです。」


津田:「やりたいこと、ビジョンがあるんですね。」


石井:「うーん、ビジョンですよねー… 難しいところで。
例えば『年商10億!』とか言っても、何のための10億なのか。
だんだん年商を上げていく設定はしてるんですけど、それって結局売上目標なんですよね。
もっと違くて、 理念、ビジョン、ミッションみたいなのを明確にして、
みんながそのために頑張って、それに向かってもっともっと楽しいことをやっていくっていう
集まりみたいにしていかないとと思ってて。 
スタッフたちみんなが楽しく働ける、箱ができればいいなっていう感じですね。


ただ、心を動かすものを作り続けようっていうのは、ビジョンとしてあるんですね。
作ることで人の心を動かすっていうのは、うちの会社の大事なところ。 
今までは映像、動画で心を動かすっていうのをテーマにしてたんですけど、
うちのレンタルスタジオを活かして、これからインバウンド関連の事業もスタートします。」


津田:「それを知り合いに声をかけて実現させたんでしょ。ものすごい積極的よね」


石井:「いや、僕割と人見知りなんですよ。
だけど、『これおもろいから、これ一緒にやりませんか』っていうのは
結構ウキウキしながら電話しますね。
相手が乗ってこない時もあるんですよ。その時は多分、その人とは縁がないからしょうがない。
でも僕の熱量が伝わって、『それいいですね!』って返ってきた時は、
大概いいことになる。形になる。
面白いことやりたいって人じゃないとできない。」

津田:「これまでのお話聞いてても、一つ一つ面白そうですもん。」




石井:「やっぱり仕事やってて面白いです。
好きなことをやれるっていうのがフリーになってすごい感じてて。大変ではありますけど。」




津田:「好きなことができる環境を作ってるのがすごいと思う。
好きなことをするにはお金が要るでしょ。それをちゃんと作れてるから。」



スタッフをどう活かすかは経営者の責任

津田:「石井さんから見た、周りの会社や、働いてる人、働き方について
どんなふうに感じてますか。
石井さんは目がきらきらしてて、やりたいことをやろう、っていうふうに見えるけど、
そんな人ばっかりじゃないじゃないですか。
もっとこうしたい、自由に好きなことをやりたいというのが根本にあったとしても、
そのためにお金がいるから、仕方なしに会社で働いてる人もいる。
そういったことについて、石井さんはどういう意見を持っているのか。」


石井:「僕は僕の会社、あとは勤めてきた会社しかわからないし、
周りの会社の中身は見たことないからあれなんですけど。
でも学生を見てると、やりたいことないから福利厚生や給料の面で会社選びますって子が多いなって。
いや、大人でもそうなんですけどね。
やりがいというか、なんて言ったらいいかな。楽しくやれてないんだろうって思いますね。」


津田:「うちの社員にも大きなビジョンや個人の目標を持ってほしい。
漠然と、大金持ちになりたいとかいい車に乗りたいとか、
そんなのはあるかもしれないけど、それは仕事を楽しむってこととは違うでしょ。
『やりたいことできてる!楽しい!』ってきらきらするために、
まずは自分が認められてるってことを知ってもらいたいよね。」



石井:「そうですね。
僕は小さい会社だから、みんながそういうギラつく状態にするのも、僕の仕事だと思ってます。
この先、自分の中だけでやってたら、僕の範疇しか稼げんなと思うんですよ。
例えば会社のトップが、みんなが自分の思い通りに動いてくれんかったらイライラする、それは経営者じゃない。
個人事業主のお店になってるっていうか。
自分の何かを満たすためにやってもらうんじゃなくて、
スタッフみんなのことを周りに知らせるためにどうするのか、ってことを考えるほうが
経営が回っていくっていう考え方を持たんといけんなって。


だから、好きじゃないことをやらせるのはいけんと思ってます。
この会社でリーダーでやりたいってモチベーションを持ってたら何かでリーダーとして抜擢するとか、
動画編集やAIが好きなら能力を伸ばせるように持っていくとか、
それぞれに対して僕らが掛け算していく。
ギラついてる人がいないとしたら、僕の責任。
本当はみんないいもの持っててもっと伸ばせるのに、僕が止めてるんじゃないかって思うから、
もっと勉強せんといけんなと。」



津田:「それって昔から経営者は考えてることだったのに、
いつの間にかお金お金になって、生産効率を追ってしまってるじゃないですか。
効率よくすると、社員に還元したり、社会に貢献したりできるから必要なことではあるんだけど、
一番大事なところじゃないよね。
本来は、何かをするために効率を上げる、じゃないですか。
今はそれが忘れられてきて、企業の良いところがなくなっちゃってる。

営業方法も、良いか悪いかを判断しながらどんどん前に進んでいかんといけない。
それで成功しなくてジレンマを感じることはあっても、やっぱり新しいことはやらざるを得ない。
だから、そういった新しい考えを持ちながら、昔の経営の考えも取り入れると素敵ですよね。
10年経った時の会社が楽しみですね。」


映像業界は必ず終わる?その先も見据えて

津田:「こういう新しいジャンルの事業で、業績を伸ばしておられるのがすごいですよね。」



石井:「だから良かったんです、今旬なんで。市場として伸びてるから。
ライバルはテレビ局ですかね。
フリーの方は多いですが、広島には映像の会社ってあんまりないんですよ。
うちのホームページもそんなに対策してないけど、載せてる実績を見てもらって、依頼が来てるんです。
だからたくさん載せてます。載せられないのもありますけどね。
広島ではこんなに載せてるとこないんで、見てもらったら勝てると思ってます。」




津田:「今日の話は面白かったです。
石井さんが映像をやっとるっていうくらいしか知らなくて、
どんな想いでやっとるかとか知らなかったからね。
私ももう古い人間なんで、映像やCMはどう商売になるんか想像がつかなかった。
カタチがないというか、これを売る、っていう仕事じゃないですもんね。」



石井:「そうそう。全く同じ商品を売るわけじゃないですからね。
今は企業さんの方が映像を求めてて、
PRも採用も、動画見てもらった方が早い、ていうのが浸透してるから早いですよね。
動画製作の依頼先を探すとき、見つかるところに僕がいれば、大体見つけてもらえる。需要がある。
でも必ず10年後にはそれも終わると思ってるんで、できることをもっと、皆さんと一緒にやっていきます。」



 津田:「1/100×1/100×1/100、
1/10,000をどんどん作っていくんですね。
最後に3分あるんで、一緒にスタジオで写真撮らせてもらっていいですか。
本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。」



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