継いだ家業と挑戦魂『60分』第7回 武蔵と三平〜前編〜

tsuda×代表対談『60分』
弊社 代表取締役 津田義明と
経営者や今話題の方との60分間の対談を書き起こしたこのシリーズ。
第7回目は
広島のソウルフード、お好み焼き店の「武蔵と三平」を経営し、
独自に開発した手法の冷凍お好み焼きを全国に販売されている
武蔵と三平 代表 川本 潤(かわもと じゅん)さん
との60分です。
前編は後編に向けて、
川本さんのこだわりと想いのルーツを深掘りしていきます。

「武蔵と三平」の由来
津田:「広島でお好み焼き屋さんって、『〇〇ちゃん』って店名が定番じゃないですか。
それでいうと、このお店はちょっと変わってますね。」
川本:「『武蔵と三平』の名前でもう35年くらいになりますね。
武蔵は二刀流の武蔵からきてるんです。
今は"鉄板"と"冷凍"の二刀流、という形なんですけど、
数年前まで海鮮居酒屋もやってたので、その頃は"海鮮"と"鉄板"の二刀流。
お店は先代の父から引き継いだんですが、
先代は昼は建築や不動産業など、夜は居酒屋、それに加えてタバコ販売業、クリーニングの取次店もやってって、
いろんな事業をここでしてました。
本人は『私が元祖二刀流』と言ってましたけどね笑」
津田:「いろんなことされてたんですね。」
川本:「三平の由来は、兄です。
今は水産会社をしてるんですが以前は漁師をしていて、
船を出して漁で獲れた魚を、海鮮居酒屋で出してました。
あだ名は三平で、"釣りキチ三平"から。
だから、二刀流の武蔵の父と、漁師の三平の兄との、コラボのお店です。
僕、全然関係ないです笑」




商売は家業で教わった
津田:「勉強や修行はどこでかでされたんですか?」
川本:「僕、10歳くらいの時からずっと店の手伝いをしてたんで、どこで商売を覚えたかと聞かれれば、この家業で、ですね。
当時、「タバコの品揃え西日本一」というのが父のこだわりで、
自販機がお店の前だけで9台、近所のも合わせたら30台くらい置いてあって。
その管理もろもろが夏休みの僕らの仕事でタバコの原価、売り上げ、利益率、商品の取り扱い方も教えていただきました。」
津田:「もうタバコは販売してないんですか?」
川本:「タスポが流行ってから自販機は下火になったんで、今はもう。
一番いい時は、タバコだけで年商2億はありました。」
津田:「すごい!そうなんですか!
ということは、川本さんは学校を卒業してからすぐお店で働かれてたんですか?」
川本:「高校卒業して2年間ほど家業の一部である飲食業(武蔵と三平)で働いて、
もともと興味があった、体育系の専門学校に行かせてもらいました。
それからスポーツセンターで働きながら、広島初のバトミントンのプロコーチ資格を取って、これまた広島初のバトミントン専門店を開きました。
選手兼コーチ兼ショップスタッフとして5年やったんですが、体を壊しちゃって。
その後お店もスタッフさんに譲りました。
ちょうどそのタイミングで、武蔵と三平(海鮮部)の隣のスペースが空いたっていうので、
ほぼ自作で鉄板部を作って開店しました。
そこから今年で13年目になります。」
津田:「鉄板焼きの仕事もけっこうきつそうに思いますが、身体はしんどくないですか。」
川本:「この仕事で一番しんどいのは、立ちっぱなしなのと温度なんですけど、
閉め切った暑い体育館で慣れてるので笑」

挑戦の血筋〜冷凍お好み焼き〜



津田:「次はこれやるんだ、その次はこれ、と次々にチャレンジされてますよね。
私が初めてお会いした時はまだ、冷凍のお好み焼きもなかった。」
川本:「そうですね。 多分家系というか血筋というか。
そういう姿を見てきたので、いろんなことに着手したがるんですね。
その一つが、冷凍お好みの開発。」
津田:「独自の開発なんですよね。」
川本:「そうですね。
冷凍って、風で冷やす、液体で冷やす、電磁波で冷やすという3つがあるんですけど、どれがうちの焼き方に合うか全部試してみました。
この『あきたかた焼き』は、広島県安芸高田市で新しい産業を推進しようというので、公募から生まれたお好み焼きなんです。
安芸高田市の認証店になるとメニューで出せるんですが、
定義は餅と豚肉を使うこと、
それと伝統文化の神楽をイメージした赤、黄、青、白、黒の5色の食材を使うこと。
このルールを守れば、お店によって食材の工夫やアレンジも自由です。
なのでいち早く、冷凍のあきたかた焼きをお作りして市役所に送ったんですよ。
そしたらすぐ「ふるさと納税返礼品にお願いします」ってレスポンスがあって。
道の駅での販売もやらせてもらってました。
今年、広島市のふるさと納税返礼品に
うちのオリジナルの邪道焼きや広島迷彩(名菜)焼きといった他のお好み焼きも申請が通ったので、
おそらくこの9月中旬か下旬かに出てくるんじゃないかと思います。」
津田:「この前テレビにも出られてましたよね。」
川本:「『全国冷食ランキング』で第7位になって取り上げてもらいました。
ホームページにYoutube載せてるので、よかったら見てください笑」

冷凍うまいもの倉庫【情熱のお好み焼き 武蔵と三平】
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