②調達担当者お悩み解決シリーズ 加工方法ごとに変わる発注先~複合加工の難しさと依頼先選定~

加工方法ごとに変わる発注先選び

前回の

調達担当者の悩みを解決するシリーズ「この部品、どこの会社に頼めばいい?」~調達の流れと選び方のポイント〜部品加工では、
ちょっと無理が言えたり甘えたりもできる、
そんな会社を見つけると楽になるよ、
というお話を書きました。


今回は加工による依頼先の選定について触れたいと思います。


例えば、ざっくりと「切削」といっても、
「どんな加工方法を使うか」で依頼先が大きく変わってきます。


旋盤加工 … 円筒形状やシャフト類に強い

フライス・マシニング加工 … 平面加工や複雑形状に対応

放電加工 … 切削では難しい精密形状や微細加工に有効


さらに、小ロット対応をしているか、
材料調達を一括で請け負えるかどうかも重要です。

部品の仕様や数量によっては、対応できる工場が限られてしまうこともあるため、
調達担当者は、加工方法を知るだけでなく、
「どの工場ならこの部品を安心して任せられるか」を見極めるかが重要なのですが、
工場によって得意・不得意があるので、それを全て把握するのはかなり大変です。




特に難しい「複合加工」部品

特に頭を悩ませるのが、
複数の工程が組み合わさる「複合加工部品」だと思います。


旋盤で荒加工を行い、その後マシニングで仕上げ、さらに表面処理や熱処理を施す。

このような場合、すべての工程を一社で完結できる工場は限られるので、
複数の工場に分けて依頼せざるを得なくなることがあります。

どこまで一社で対応できるのかを確認したり、複数の工場に問い合わせたりするのは時間も手間もかかる、
といって、
総合商社に全てお任せしたら、結局コストが上がってしまったというケースが少なくありません。




一緒に考えてくれる会社って?

図面がまだ未完成の段階でも、
「この形ならこんな工法が向いているかもしれません」と一緒に検討してくれる工場があれば、
ちょっと安心できるのではないでしょうか。

他社で断られたような案件でも「やってみましょう」と前向きに検討してくれる工場は心強い存在です。

「できること」「できないこと」を正直に伝えてくれる会社も、信頼できる工場の条件のひとつです。

単なる「加工先」ではなく、
設計・生産も相談できるパートナーを見つけることが、
調達先担当の方のこれからの支えになります。



次回:現場からの事例紹介

次回は、津田製作所であった実際の事例をご紹介します。

「どんな段階から相談できるのか」

「複合加工部品はどうやって任せられるのか」

「急な追加工や変更にも対応してもらえるのか」

といった、よくいただくお問い合わせの答えと、ヒントになれば幸いです!










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