AI-WON =愛と恩。人との繋がりが全てを作った『60分』第8回 株式会社 AI-WON 〜前編〜

tsuda×代表対談『60分』

弊社 代表取締役 津田義明が、

経営者や今話題の方に60分間をリミットに、
会社のことや経営、ご自身の考えなどを率直にお聞きしたリアルな対談です。

第8回目は
株式会社 AI-WON(アイ-オン) 代表取締役 古田 雅史(ふるた まさし)さん
との60分、前編をお届けします。

サラリーマンを辞め、全くの1から起業されたにも関わらず、売上を伸ばし続けられて今期で10期目。
気になっていたことをずばっとお聞きしています。

後編はさらに古田社長のお人柄がよく分かるお話となっていますので、
ご期待ください!!


「サラリーマン向いてないのかな」って。

津田:「古田社長と初めてお会いしたのはいつだったでしょう。一昨年になりますか。」

古田:「2年半前じゃないですかね。」

津田:「そのくらいですね。
その後にこの永原工場ができましたね。まだできたばかりですよね。」

古田:「そうですね。ここは一年経たないくらいですね。
会社自体は今10期目、2016年創業です。」

津田:「起業するまでサラリーマンをされていたとお聞きしましたが、
創業しようと思ったきっかけは何ですか?」

古田:「そうですね…出世争いに疲れたというか(苦笑)
勤めてた会社でそれなりの立場でやらせていただいてたんですが、
大手の会社で同列の立ち位置や立場の人の足の引っ張り合いというか、
よくドラマとか小説であるような、ああいうことが実際にあるんですよね。

会社のことを思って発言するとか利益を出すとか、そうやって上がっていく人は叩かれる。
それよりも、上に対して対応が上手な人の方が出世する、っていうのを34歳・5歳くらいの時に目の当たりにしました。
そういったことで、サラリーマンに向いてないのかなって思って。

僕の同列はみんな一回りくらい歳上の人が多かったんで、そんなところで面白くないのもあったんですかね。」

津田:「入社からどのくらいで辞められたんたんですか?」

古田:「高卒なんで18年。」

津田:「思い切られましたね。」

古田:「実家が農家なんで、農業をやろうと思ってたんです。
でも辞めることが決まってから、ある会社の方から「新しく工場を作るから力を貸してくれないか」と誘っていただきました。
単身で名古屋に行かなきゃいけなかったんですが、妻も理解を示してくれたので、じゃあ行こうかと。

その工場の立ち上げから働かせてもらって、ゼロから1を作るって経験をしたから、
今のAI-WONを作ろうという「形」になったのかなと。」


津田:「なるほど。転職された会社でノウハウを身に付けられたんですね。」

古田:「単身だし、実家の農家も親父がいつまでできるかという感じだったんで、
社長に「40歳までに広島に帰りたい」と言って入社したんですよ。
最終的には立ち上げた工場が3年で形になったので、
広島で会社を起こしてもいいのかなという気持ちになりました。」



社長だからって言って動かないんではなく、しっかり背中を見せないと

津田:「社長自身は「起業してやっていける」という気持ちはあったんですか。」

古田:「僕は出会いや縁を大切にしてるんです。
僕が広島に帰る時、ありがたいことに名古屋のお客様が、うちにお仕事をと言ってくださって。
それから徐々に、新規の商品のお仕事もいただけるようになりました。」

津田:「人との繋がりだけじゃないんでしょうね。
例えば生産性であったりコストであったり品質であったりというのがあって、
今も会社が生きていられるんじゃないかと思います。
私も製造業ですし、悪いものを作れば絶対すぐに取引してもらえなくなりますから。」

古田:「そうですね。
品質を含めて、納期なども対応させていただいた結果なのかなと思っています。」

津田:「以前、週1回か月1回かトラックで名古屋に行かれてると仰ってたじゃないですか、「運転は眠いんですけど」と言いつつ笑。すごいなと思って、印象に残ってます。
そういったところもみなさん見ておられるんですよね。
お客さんも誠実に対応してくれてるんだと感じておられるんじゃないかと。」

古田:「社長だからって言って動かないんではなく、しっかり背中を見せないとという思いでやってはいますね。
やっぱり見られてるわけじゃないですか。」

津田:「素晴らしいですね。
それでお客さんがたくさんついて、仕事も膨らんできたという感じですかね。」

古田:「そうですね!
少しずつ少しずつ新規のお客さんが増えて、おかげさまで今日に至ってるという感じがしますね。」



営業は僕しかいない。人との繋がりとホームページ

津田:「去年この工場を建てられた時には、もう地元廿日市のお客さんもおられたんですか?」

古田:「いや。珍しいんですが、うち地場のお客さんっておられないんですよ。」

津田:「ええ!?創業当初からですか?
会社を立ちげて、全く何もないところからお客さんを獲得しようと思われたんですか?」

古田:「創業当初からおられないです。
本当に1から始めました。いまだに地元のお客さんはおられない笑。
広島市にもお客様はそんなにいなくて、市外に少しと、あとは県外です。」

津田:「すごい。営業はどんなふうにされてるんですか?」

古田:「今僕しかいないんで、前職の繋がりからと、あと意外とホームページからのお問い合わせが。」

津田:「えっ!そうなんですか。
明るくていい感じのページですが、パッと見ると『オーダー家具』っていうのが目立つので、
どちらかというと個人のお客さん向けかなと思って見てたんです。
でもビジネスとしては法人の方が大きいですよね。
法人からのお問い合わせも来るんですか?」

古田:「そう、意外となんです。
ホームページが「主」とまではなってないですが、お問い合わせからお仕事に繋がったお客様が去年も2社ありました。

あとはさっき言ったように、人との繋がりです。
「前職の時にお世話になったんで」とアームを繋いでくださったりとか。」


津田:「すごいですね。
1からのスタートだと、創業したての時に仕入れ先に困るという話もよくありますが、
そのあたりはどうされたんですか。」


古田:「木材の仕入れ先は、前職でお付き合いさせていただいてた方面から紹介していただきました。
そもそもですね、普通だったら会社の口座も開いてもらえないんでしょうが、
それも前職でお世話になった方が掛け合ってくださって。
前職の時お互いにすごく助け合ったというか、絆が強かったんです。」


津田:「人を大事にしていることが全てに繋がってるんですね。
それは言葉だけじゃなくて、古田社長からすごく感じます。
社名のAI-WONも、愛を頂いて恩を返す「愛と恩」から付けられたんですもんね。」



株式会社AI-WON ホームページ https://www.ai-won.net/






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