「不死鳥」復活の完走〜広島大学 学生フォーミュラ Phoenix Racing 〜

2025年9月に行われた、『全日本学生フォーミュラ日本大会』。
以前、広島工業大学の学生さんたちの挑戦の記事を書いたのですが、
究極のハンドリングマシン!広島工業大学 学生フォーミュラ参戦
広島大学の学生フォーミュラチーム「Phoenix Racing」からも、
見事、全種目完走達成のご報告をいただきました!
この大会は、車の走行性能だけでなく、
車両コンセプト・設計・コスト審査等、ものづくりの総合力が問われる、
全国の学生さんのチームが企画・設計・製作したレーシングカーの競技です。
出られなかった動的競技
動的競技は、まず車検が行われ、通過したチームのみが参加できます。
コロナ禍より3年間休止していた「Phoenix Racing」は、
活動再開後初参加した2024年度の大会でエンジンが始動せず、
車検に合格することができなかったのです。

コロナ禍による活動休止。 減ってしまったメンバーとスポンサー。
引き継がれなかった技術やノウハウ。
活動再開後のチームは、 決して万全な状態からのスタートとは言えませんでした。
しかし、
「Phoenix Racing」は、 広島大学のシンボルであるフェニックス、 “不死鳥"に由来しています。
『 困難に直面しても、あきらめずに乗り越えていく』という思いからつけられた名前です。
目標は全種目完走
2025年大会での目標は、「全種目完走」。
そのために、扱いやすく、整備しやすく、確実に走るマシンを作る。
2024年のマシンを元に、ひとつひとつアップデートされていきました。
ペダルのガタつき。 サスペンションの変形。 ステアリングの遊び。 電装トラブル。
これらは最初から分かっているのではなく、
どこに問題があるのかを調べて、初めて見えてきた改善点です。
とても手間がかかりますが、
3Dプリンターを用いて分電盤を作り、配線を整理するなど、とても丁寧に取り組まれていました。


トラブルシューティングを行い、問題をチーム内で共有し、次に活かす。
一つひとつの部品に込められた技術を理解し、より良いものにしようと工夫する。
私たちも津田製作所というチームでものづくりをしています。
こういった情熱や想いの伝わる様子をご報告いただくたび、
自分にもエンジンをかけてもらっている気がします。


不死鳥、大復活!
そして迎えた、学生フォーミュラ日本大会2025。
Phoenix Racingは初日中に全車検を突破。
全83チームのうち、初日合格はわずか5チームという中での快挙です!
そして、動的・静的すべての競技を走り切り、チームとして10年ぶりとなる全種目完走を達成しました。
1年間の積み重ねが、確かに実を結んだ瞬間でした。
さらに、書類の遅延もなく、すべての審査に参加し完遂したことで、 日本自動車工業会会長賞も受賞!
一時は6名まで減ったチームメンバーが、2025年は23名。
その全員で、素晴らしい成績をおさめられました。
本当におめでとうございました!!


休むことない挑戦のわけ

遠回りしても、やり直す勇気。
決して諦めることない、挑戦。
大会が終わってすぐに、Phoenix Racingは、
次の大会、そのまた先の未来へと向けて進みはじめました。
楽しんで、夢や希望を持っているからこそ、
休むことも止まることもなく、挑戦し続けられるのだと思います。
写真に映る学生さんたちは、キラキラと輝いているように見えました。
それぞれのチームに、それぞれのストーリーがあります。
部品の技術提供を通じて関わらせていただくことで、
ものづくりと若者の未来と繋がる津田製作所のストーリーも広がっていく、
そんな気がしています。
“不死鳥"の名を持つこのチームとメンバーたちの飛躍を、私たちも楽しみにしているのです。
#津田製作所 #金属加工 #切削 #試作 #開発 #広島 #精密部品 #旋盤修理 #廿日市 #ものづくり #広島大学 # Phoenix Racing
